KAJIYA BLOG

人文系大学教員の読書・民藝・エッセイブログ

2023-01-01から1年間の記事一覧

石原千秋『未来形の読書』を読みなおす

研究室の本棚の新書を整理していて、久しぶりにこの本を手に取った。 未来形の読書術 (ちくまプリマー新書) 作者:石原 千秋 筑摩書房 Amazon 石原千秋さんといえば、私が大学院生だった時、文学研究界、新進気鋭の代表格のような存在。一生懸命読んだ。この…

学生指導について〜課題を「発見」する

学生の指導は純粋に面白い。 以前も卒論指導についてそのような記事を書いたことがありますが、今日はその続編。 t-kajiya.hatenablog.com 学生のテーマを聞きながらいつも気にしていることがある。 それは課題を「発見」できているかどうか? 研究なのだか…

瀬戸紀行(1)

民藝を研究してきたのに、瀬戸にはなぜかこれまで縁がなかった。 学会があって名古屋に行くことがあっても、瀬戸まで足を伸ばすという機会はなかった。中部国際空港の開港によってなおさらそういう土地柄になった。 * この3月、間暇を得て、昨年開館した瀬…

【読書会入門】読書に集中する

課題本を読み進めようとしてもなかなか集中できない…少し読み進むとわからない言葉が出てきてスマホで調べ、そのまま他のサイトを見たり、アプリをいじってしまったり…読んではいるけど、いろいろ他に気になることがあって、字面を追っているだけで気づくと…